サイバーホビー(緑箱) #6474 1/35 III号戦車N型 シュルツェン付き
ドイツ軍初の本格的な対戦車戦闘用戦車として設計されたIII号戦車ですが、戦争中期になると、60口径5cm砲をもってしても威力不足になり、装甲強化も限界に達したため、対戦車戦闘はIV号戦車に譲り、本来IV号戦車が分担していた火力支援用のN型が登場しました。N型は7.5cm24口径砲を搭載したIII号戦車の総称で、J/L/M型車体をベースにした物があり、それぞれ特徴が異なります。

ドラゴンは既に#6431でIII号戦車N型を出しています。#6431はIII号戦車L型をベースとしたN型で、かつ北アフリカに派遣された501重戦車大隊配属車を重点的に再現した物であったのに対し、今回のキットはM型をベースとし、1943年3月から装着の始まったシュルツェンをまとった姿を再現しています。

箱絵はクルスク戦の第二装甲師団所属車です。
N型は新造車体以外にも前線から送り返されたIII号戦車を改修する形で、1944年まで生産が続きました。主な任務は歩兵部隊への直接火力支援ですが、成型炸薬弾(HEAT)を使用すれば、5cm砲装備のIII号戦車を凌ぐ対戦車能力を発揮する事が出来ました。配属先でも好評だったため、M型を凌ぐ700両余りが生産されました。

キットはスマートキット版III号戦車の流れを汲む物で、精緻な考証と高い金型技術により、簡単に素晴らしい完成品を手に入れる事が可能です。車体シュルツェンはアルミの打ち抜き部品、エッチングは必要最小限のもの、デカールはカルトグラフ製で、5種が入っています。

M型の特徴として、それまで下向きに排気していた排気管をマフラーごと上部に移設し、徒渉能力を高めた点が上げられます。キットはこの集合マフラーと新設されたハッチを精密に再現しています。


N型ではIV号戦車G型後期から採用された、一枚ハッチの装甲増厚されたキューポラが採用になりました。


エアインテイクのカバーも再現されています。


砲塔シュルツェンはとうとうテーパー無しでこの薄さを再現できるようになりました。恐るべし、ドラゴンの金型技術。

同じN型ですが、M型ベースでシュルツェンを装着した姿はかなり印象が異なります。

M型では、操縦手と無線手ハッチの仕組みが変更になり、外側にヒンジが露出しなくなりました。
なお、お恥ずかしい話ですが、アンテナパーツを紛失してしまったため未装着となっています。

 

 

 

 

 

 

シャーシ両側面にある、水平に並んだ左右4本ずつの尖頭ボルトは削り取ります(突撃砲とシャーシを共通化したためですが、説明書の指示漏れです)。

24コマ目 R21とR22の図示が入れ替わっています。

防循G10の左側にあるべき照準口がモールドされていませんので、ピンバイスで開口します。