ドラゴン #6625 1/35 パンツァーフェリー LWSプロトタイプNo.1


ドラゴン #6669 1/35 パンツァーフェリー LWSプロトタイプNo.2&フェリーデッキ

パンツァーフェリーは、元々水陸両用の曳船としての性格が強かったLWSを敵弾が飛び交う中でも使用できるようコンセプトを変更した装甲水陸両用車です。ドラゴンのキットは#6625と#6669の二種類がラインナップされていますが、#6625は試作1号車単体のキット、#6669は試作2号車と重量物を渡すためのハシケのセットです。#6669の箱絵が紛らわしいのですが、#6669に試作1号車は含まれていません。

パンツァーフェリーは初代LWSが後方にハシケをつないで曳航することだけであったのに対し、2台でハシケを挟んで、24トンまでの重量物を運搬することが出来るようになっていました。開発当時、ドイツ国内の橋は24トンまでが通過の上限で、戦車の開発もこれを基準にしていましたので、これに倣ったようです。ちなみに写真のIII突F/8は23トン余りです。
※III突F/8は別売りです。

パンツァーフェリーは、数枚の写真が残っているだけの謎の多い車両ですが、ドラゴンは果敢に立体化を図りました。 非常にシャープなモールドで、長大な車体にも拘わらず、殆ど歪み無しに抜けているのは凄いと思います。また、円筒部など、他のメーカーなら左右貼り合わせが必要な部分もスライド金型で一発抜きされており、組立に手間がかからないのはもちろん、誰でも綺麗に仕上げることが出来ます。
足回りは実車同様、IV号戦車のものがそのまま使用されています。

試作1号車は煙突が四本、2号車は二本になっているのが外観上の大きな識別点ですが、その他にも1号車でキャビン後方にあるウィンチ用のリールが2号車では無く、キャビン自体の大きさが拡張されて通風筒?のようなものが新設されるなど、上部構造物は結構違いがあります。1号車のキャビン上のサーチライトは選択式です。2号車の煙突の向きは1号車と同じ向きを選択することも可能です。

こうしてみると、パンツァーフェリーはフネとも装甲車ともつかぬ非常にユニークな形をしていることが解ります。戦局の推移により同車が量産されることはありませんでしたが、コンセプト自体も他国には見られない変わった車両でした。全体に部品数も少なく、細かい資料も無いため、ドイツ車両ながら気楽に組める、息抜きにもってこいのキットです。展示会にフェリーごと持っていけば注目をあびること間違い無しです。

キャビンの視察孔は可動式で、内側のガラスも再現されています。

 

 

 

 

 

 

 

#6625
6コマ目 誤)C26→正)B11、誤)C25(C24)→正)C25(C25)
7コマ目 誤)B6(B7)→正)C38、誤)C35(C34)→正)C34(C35)
補足)C30とC31の違いは、本体のリベットを避けるための溝の位置です。従って、煙突にC30(C31)を付けてしまうのでなく、本体に付けてしまった方が間違いにくいでしょう。
7コマ目 隠し穴の開口位置指示が一部間違っています。図は参考にせず、パーツの刻印(「I」が1号車用)に従い開口します。
なお、碇(イカリ)を固定するD13とD14の穴ですが、モールドでは楕円形の穴を開口するように指示されていますが、かなり難しいと思いますので、D13とD14のダボをあらかじめ少し細く削り、穴自体は小さめに開けておきます。
10コマ目 C8は二号車と組み合わせたとき、フェリーを挟むためのダンパーです。1号車だけ買って単体で組む場合は、必ずしも取り付ける必要はありません。また、説明書通りだとフェリーを左に挟むことになりますが、箱や見本のようにフェリーを右側に挟む場合は、説明書とは反対側に取り付けます。

#6669
7コマ目
2号車では煙突のレイアウトを1号車と同じか、2号車独自の位置か選択できます。煙突(G)の上の絵を選択すると「1号車と同じ」、下の絵が「2号車独自」の位置になります。
8コマ目 解りづらいですが、煙突の位置と碇の位置をここで選択します。大きな方の図は2号車独自の煙突位置を選択したときの図です。枠内を選ぶと1号車と同じ位置になります。2号車独自の位置にしたときのD13とD14の図示が逆になっています。