サイバーホビー(緑箱) RSO 7.5cmPaK40/4搭載型
キットは、大砲の部分が従来のパーツを流用しているものの、その他は完全新規に設計されています。キャビン周りの薄いところや転輪のボルト抜け止め板、留め具などは効果的にエッチングが使われています。最近のドラゴンらしくモールドは極めてシャープで合いも良好です。RSOは古いキットしか無く、今回のキットを見て「えっ、こんな構造だったのか」と驚かれる方も多いと思います。キットは完成すると見えなくなる部分も再現されており、楽しんで作りながらRSOの構造を理解できる好キットです。

RSOはロシアの泥濘化した道路でも物資を運搬でき、かつローコストで戦略的に貴重な物資はなるべく使わないよう設計されたトラクターです。設計はオーストリアのシュタイヤー社が行い、数社が製造に参加して終戦までに27000両以上が生産され、東部戦線はもちろん西部戦線でも使用されました。
とにかく凝りすぎた設計の多いドイツ軍用車両の中で異彩を放つ車両です。

今回キット化されたのは対戦車砲搭載型で、1943年秋から生産が始まりました。

対戦車型は「全ての車両に対戦車能力を持たせよ」と主張したヒトラーには気に入られたようですが、鈍足だったため、前線での評判はあまり芳しいものではなかったようです。それでも牽引対戦車砲よりはマシで、東部戦線の悲惨さの演出にはもってこいの車両だと言えます。

車体は奇しくもPaK40とほぼ同じ長さです。

キットは完成すると見えなくなるシャーシ内部も含めて、スライド金型を多用してきっちり構造を再現しています。パイプと板バネ、板金だけで製作された足回りは、特殊なジグや工作機械が無くても製造でき、プレスが多用されたモノコック?シャーシも簡単ながら頑丈そうです。排気管はエンジンからマフラーまでちゃんと部品がつながっている様が再現されています。PaK40の台座はプラットフォームでは無くシャーシに直づけされており、このあたりも製造が容易でかつ無駄な部品を使わない構造になっています。

操縦席/ナビ席の間にはエンジンがありますが、バルクヘッドなどは無く、ナビの足下にはエアインテイクのチューブが剥き出しになっています。エンジンは完成後もよく見えますので、きちっと作ってやりたいところです。

プラットフォームの床板は弾薬収納スペースになっていますが、一カ所だけ内部も再現されています。
PaKの台座とプラットフォームの間は結構大きな隙間が開いており、下の地面が見えます...

同じ時期に東部戦線で活躍したナースホルンとのツーショットです。戦車駆逐大隊で運用され、切り札的存在だったナースホルンに対し、歩兵師団の対戦車中隊に配備されたであろうRSOではありますが、同じ対戦車自走砲のカテゴリーに属するとは思えないくらい違いがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2コマ目 排気管パーツE20とE21の図示が漏れています。E20/E21はそれぞれ、排気管E7/E8とつながるように組み立てます。


3コマ目 パーツB18は実際は2種類の形状があり、ダボの大きい方をB19に、小さい方をB20とのペアで使います。

6コマ目 スクレーパーA5(A6)の図示が漏れています。

A25は実際は右用と左用の2種の形状があります。カバーの付いている方が後ろになるよう取付ます。

11コマ目 E13とE3が連結されるように組み立てます。
操縦席床板D18とプラットフォーム床板D16を合わせる、D18のダボがやや長すぎるようなので、現物合わせで削ります。また、D16とD18は左右がずれやすいので注意します。

14コマ目 B26とB27が逆に表示されています。B27が左用で、図示されている向きも逆になっています。