サイバーホビー(白箱) #6670 1/35 オペルブリッツ(4×2) (完売)
ドラゴンのオペルブリッツは、ドラゴン初のソフトスキンで、白箱用に開発された商品にも拘わらず100%新金型と言う点でも初めての試みです。
設計は(久々となる)五十嵐氏と高田氏のコンビです。キャビンの設計では、あえて3DCAD/CAMは使わず木型を製作して形状を煮詰め、3Dスキャナで読み込むと言う手法が取られました(木型マスターは高田氏が製作)。これまで数々の名作を世に送り出してきたコンビによる設計だけあって、モデラー視点で考え抜かれたパーツ構成、実物に忠実なプロポーション、リアルな細部表現など、まさに決定版と言って良い出来ではないでしょうか。

※以下の写真は、テストショットを組み上げたもので、一部製品版とは異なる部分があります。

オペルブリッツは、これまで、イタレリ(名作)とタミヤの新作がありますが、厳密に言うとそれぞれ違うタイプがキット化されています。
タンコグラッド社の「#4015 オペルブリッツ」によると、ドイツ軍がオペルブリッツを大量採用し始めたのは1936年からで、イタレリのキットはこの時期に生産された初期型を立体化しているようです。
ドラゴンがキット化したのは、1941年から生産が始まったタイプで、途中多少の生産簡略化を進めながら、終戦まで生産された、最も生産台数の多いタイプです。
(1944年以降は木製キャビンタイプも生産されました)
バルバロッサ作戦以降、大戦を通して広く使える、使い勝手の良いキットだと言えるでしょう。

この時期のオペルブリッツは、容易に取り外せる木製ベンチシートを装備し、用途に応じて貨物運搬にも兵員輸送にも使用することが出来ました。
キットにもこのベンチシートのパーツが付属します。
兵員輸送用のオペルブリッツは自動車化歩兵連隊の主力車両として使用され、電撃戦に無くてはならない兵器でした。また、装甲師団でも、装甲兵員輸送車(Sd.Kfz.251)を全数装備出来たのは装甲教導師団くらいで、多くの装甲擲弾兵連隊でも兵員輸送にはオペルブリッツが使用されました。

キットはオペルブリッツのロゴ、三角窓の上に付く雨樋などにエッチングが用意されているものの、その他はプラで構成されており、部品の精度と相まって非常に組み立てやすいキットです。
今回の製作では、途中写真を撮った関係で、完成後は見えなくなる部分も真面目にパーティングラインを取ってみました。製作に要したのは3日半で、途中写真を撮らず、見えなくなる部分の整形を省けば、もっと早く組めたと思います。おそらく手の早い方は2日掛からないでしょう。

ソフトスキンの魅力の一つである足回りですが、非常に少ないパーツ数で構成されているにも関わらず、精密感たっぷりです。

完成後は見えなくなるガソリンタンク(キャビンシートの下に位置します)もきちんと再現されています。排気管はちゃんとエンジンとつながっています。

エンジンも少ないパーツで的確に再現されています。写真の段階では取り付けていませんが、ステアリングシャフトは前輪のステアリング機構ときちんと連結されています。

荷台後部のパーツは木枠付きと木枠無しの二種類が用意されています。木枠は荷物を大量に積むための装備で、シャフトで荷台に刺さっているだけでしたので、必要に応じ簡単に取り外せました。
兵員輸送時は後部の木枠のみを外している例も多く見られます。

サイドパネルのスリットはビックリする精度で抜けています。完成後も目に見える効果があり、エンジンフード周りの精密感を高めてくれています。

キャビン内部もきちんと再現されています。





 

 

 

 

 

 

 

 

今回は使用したキットがテストショットで、取扱説明書も暫定版でしたので、正誤表は商品入荷後に掲示しますが、 現段階でもそんなに間違いはありませんでした。